芦苅場造成工事現場が、縄文遺跡発掘現場に!
2018年2月から開始した飯能市芦苅場の当社が担当する造成工事の現場から、4~5千年前と思われる縄文時代中期の遺跡が発見されました。広大な現場敷地であったこともあり、異例なことですが、作業敷地を区分しての発掘調査が工事と同時進行で行われています。貴重な得難い機会でもあり、公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査団のご協力を得て、近隣の方々にも声を掛け、6月22日(金)「芦苅場縄文遺跡見学ツアー」を開催しました。5名のご近隣、社員10名が参加しました。 調査団の上野真由美女史による明快な解説で、住居跡や出土品から、太古の生活イメージを掻き立てられる初めての貴重な体験となりました。 | 出土品は調査分析中により紹介できません (早く公開される日を待ちたいと思います) |
詳しい分析はこれからとのことでしたが、気候変動や食糧事情など様々な要因から長野方面から移住してきた一族がここ芦苅場一体に集落を形成したと想像できるとのこと。ただイメージとは違い広大な土地には2家族程度の規模でそうした家族が周辺一帯に点在し協力し合って暮らしていたようです。参加者からは「改めて考古学に興味が湧いてきた、発掘は地道な作業だけれど日本の先住民、DNAに繋がる祖先かもしれない、どんな事情があってここを去ったのかを知りたい」と社員。「この地に我が家は昔から住んでいて向原遺跡と合わせ、環状集落など、こんなにもはっきりと生活感があふれた遺跡は郷土の誇りです。大切にしたいけれど、私たちの未来を考えると新しい施設の建設は仕方ないですね、それも歴史なんですね」と近隣の方。この遺跡調査は10月まで行われるとのこと。約40名の方々が炎天下の中発掘をお手伝いしていました。熱中症など体に気を付けて頑張ってください。当社も無事故で造成工事を進めてまいります。 | |
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参加者は上野真由美女史の明快な解説を熱心に拝聴する | |
芦苅場縄文人は、日本人(埼玉県民)のルーツかもしれない! | |
縄文時代の廃棄物処理場なのか、土器を焼いた窯跡は発見されていない。別の場所(川原)か?! |